立ち位置

徹底的に顧客(依頼者)志向
弁護士にとっての顧客(依頼者)志向とは、「顧客の言うことを聞く」、「顧客の言うことに合わせる」ということではありません。
今その顧客(依頼者)とって“何が一番必要か”“何が一番重要か”を把握し、それを達成することが顧客(依頼者)志向だと思います。
法律的に必要な質問だけでなく、幅広く質問することにより依頼者の情報を取得して、その置かれた状況を少し大きな局面から把握し、一緒に局面打開を図ろうと心がけています。
また、もし自分に対応できないことがあれば、すぐにネットワークを利用して、その道の専門家の意見を聞き、必要な場合は局面打開に参加してもらいます。
そういった意味で、私の士業ネットワークは私の“パートナー”です。
パートナーがいてこそ、依頼者の求めていることをオールラウンドに解決できるといえます。
徹底的にベンチャー支援
またベンチャーコミュニティーでの10年間は、私にとって“ベンチャーにとっては何が必要なのか”“何を求めているのか”“どのような支援をしたらよいのか”を勉強するとてもよい経験になりました。
こんな事例があります
「1000万円の売り掛けが焦げ付いている」という問題。
法的には「1000万円の支払請求訴訟」となります。
しかし勝訴しても差し押さえるべきものが見つからなかったら、手元には1円も戻ってきません。
「権利がある」ことと「権利が実現する」こととはまったく別物です。
ここのところを誤解されている方が非常に多い。
それでは、もし500万円の差し押さえるべきものがある場合、どのように攻めていくことができるか?・・・
焦げ付きが1000万円になってから、そもそも売掛金が焦げ付き始めてから相談に来るより、もう少し早い時点から相談があれば、少しでも多く回収できる対策を立てる事ができたかも知れません。
もっと言えば、取引をする時点、即ち最初に“契約する時点”から相談があれば、リスクヘッジができていたかも知れないのです。
ワイズクルー・コーポレーションの山川博史さんが「脱サラしてお店をオープンする人の8割がなぜ失敗するのか」と「1店舗目で成功したオーナーはなぜ2店舗目で失敗するのか」という2冊の本を著しています(アーク出版)。
一見、飲食ビジネス立ち上げのノウハウ本のようですが、いずれもビジネス全般に対する哲学書ともいえるスバラシイ本です。
山川さんはこの本の中で「本部機能は極力スリム化して、外部委託できるところは外部の専門家に。」ということを書かれていますが、その発想は大賛成です。
私にすれば、訴訟などの“後ろ向きの作業”をするより、山川さんの言葉ではないですが、顧問弁護士を「本部機能、バックヤードの一部に」と言いたい気持ちでいっぱいです。

